March 05, 2007

天体戦士サンレッド

友人宅で単行本を読んだのですが、この漫画、おもしろすぎです。

ヴァンプ将軍率いる怪人組織フロシャイムは、悪なのに地球にも近所の住民にも優しい。対してサンレッドは、ヒーローなのに粗暴で、しかもヒモ! 公式サイトにあるキャラクター紹介の正義のヒーロー。でも超コワい。イヤな先輩みたい。という比喩は、彼の性格を的確に表していると思います。

そんな、どこか変な正義と悪の戦いの舞台は、神奈川県川崎市。これまた微妙な設定ですが、多摩川の河川敷でバーベキューをしたり、二子玉川の高島屋でショッピングをしたり、その最中に怪人がサンレッドに一撃で倒されたり。登場する電車の駅が溝の口で、しかも初期の巻には田舎都市線と路線名が書いてあったり。地元の人間でなければ理解できないような描写も少なくないのですが、大昔に近隣に住んでいた私には楽しかったですw

そしてこの作品の、もっともおもしろいところは、とにかく登場キャラが所帯じみているというか…そのどれもが、あー、いるいる、いるよね実際こんな人と親しみを感じることでしょうか。悪の組織に所属しているのに、アンラッキー・フライドチキンでアルバイトしているニワトリ怪人とか、好物のカップ ラーメンを食べられたことでけんかする怪人とか、アパートの隣人の騒音に悩むカニ型の怪人とか。そもそも、その怪人を統率するヴァンプ将軍の立場は、まんま悲しい中間管理職のそれだし。

こんな怪人たちとヒーローの繰り広げる、理不尽で世知辛い日々。この 1〜3 巻を私は、通しで一気に読んでしまいました。ヒーローと悪の熱き戦い…なんて表現からはほど遠く、とにかくユルい。ユルすぎる。絵もユルい。何しろヴァンプ将軍なんか、何度もひげを描き忘れられているし。でも、そのユルさがとても気に入りました。

天体戦士サンレッド、あなたもどうですか? 読めばきっと、ヴァンプ将軍のファンになりますよww

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